2014年9月8日月曜日

たぶんカラヤンのお気に入り★ワルツ王の弟、ヨゼフ・シュトラウス作曲 ワルツ《うわ言》 - Josef Strauß: DELIRIEN-WALZER, op 212



カラヤンもニューイヤーコンサートでプログラムに取り入れていましたが、ウィーン・フィルとDECCAに録音した時も《うわ言》を選んでいて初めてそれで聞いて以来の個人的なお気に入りの曲です。ニューイヤーコンサートで放送された映像を、こうして改めて観ていて感じるのがバレエシーンにカメラの存在を感じないこと。ライヴ映像とは信じがたいほど映画の一コマを見ているようです。

ステージの演奏の映像を観ていても同様なのですが、部隊を飾る花の中にカメラが有るんじゃないかとか時々じっくり観察しています。

が、スポーツ中継でスピードスケートの舞台裏を紹介する番組を見て合点しました。

その視点で見直すと、なるほどそうなのかと感じますね。

兄のヨハン・シュトラウス2世と共に、指揮者、作曲家としても活動してた弟ヨーゼフ。兄に負けず劣らず、たくさんの作品を作曲しています。

この曲は、そんなヨーゼフが作曲した作品の中でも、最も有名な作品のひとつと言う事ができる曲だと思います。



この作品のタイトル「うわごと」は、とりあえず何でも曲(タイトル)になってしまうシュトラウス兄弟の作品らしく、その由来もCDの解説によると「夢にうなされ、うわごとを発する状況に着想を得た」らしく、曲の序盤はそのイメージにぴったりの作品になっていると思います。

序盤ではタイトルどおりに、まるで歯ぎしりでもしているように、かなりうなされているように聴こえてきますが、

序盤が終わると、あとは明るく華やかなメロディが続きますから、いつもどおりのシュトラウス兄弟のサウンドが楽しめます。

演奏時間は10分足らずと、クラシックとしては長いほうではありませんが、様々なメロディやフレーズが、楽しく使われていますから、最後までいろいろと楽しめる一曲です。



兄の作品と同様に、ニューイヤーコンサートでも、しばしば取り上げられている作品です。
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2012年1月2日月曜日

コントラストが力強いウィンナ・ワルツ★2012年、最初の5つ星新譜 http://amzn.to/uiXKSl

辰年最初の5つ星新譜。エッジの効いた、ダイナミクス。聴き応えも充分なヤンソンスの《ウィーン・フィル・ニューイヤーコンサート》 http://amzn.to/uiXKSl

英DECCA録音のボスコフスキーの《ウィーンのボンボン》は、優秀録音盤としてヨハン・シュトラウス・ファミリーの謂わばポピュラーな音楽がベートーヴェンらと並んでいても至極当然に思えるものです。言い方を変えれば、レコードコレクションを拝見した折に数々の名盤のコレクションの1つとしてボスコフスキーのシュトラウスの1枚も垣間見えたりすれば、それだけで話のしやすい相手だな、そう感じられるものです。

Neujahrskonzert2012

New Year's Concert 2012

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2011年12月10日土曜日

《大好評》レコード好き、ジャズがなければ生きられない人たちの必読書: A Guide for Identifying Original Pressings - ブルーノートレコード・オリジナル プレッシングガイド http://amzn.to/t1O67I

在庫切れが続いたり、中古本がプレミア価格がついたりしていつのが“既に”幻の名著になる予感がする。2011年12月10日現在は新品を購入可能。『ブルーノートレコード・オリジナル プレッシングガイド』日本語版 http://amzn.to/t1O67I

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テレビのお宝鑑定団で、ブルーノートのレコードに20万の値段がついたのが数年前にオリジナル盤への日本人の関心に火をつけたようです。中でも『クール・ストラッティン http://amzn.to/sAtm6P 』だったら50万円には成るんじゃないかと、今では言われています。しかし、これはオリジナル盤=初版盤で在るので念の為。それに高額なオリジナル盤は投機目的ではなく、愛聴することをお願いします。

と、いうのも。未開封盤を大事にとってらっしゃる事。ショップから届いたままヴィニールに包まれたままのレコードは、高温多湿の日本の住生活には耐えられないものです。見た目は綺麗でもレコード溝の奥深くに埃がこびりついていたりして、レコード表面のスリキズ以上にやっかいです。
さて、ブルーノートはジャズ音楽の専門レーベルですが、ルディ・ヴァン・ゲルダーのシンプルなセッティングでの録音はクラシック音楽ファンも大好き。クラシックのヨーロッパ盤やアメリカ盤を輸入販売していて、なかでも優秀録音盤を専門としていたのですが常連のお客様からオリジナル盤の見分け方を話しかけられたのがオリジナル盤、初期盤を取り扱うようになったきっかけです。

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ブルーノートのレコードラベルでの初版盤か、再プレス盤かは観るポイントがわかりやすい。白地に青のプリント。実際はこの青色が微妙に違うので、数をこなすことが真贋の見極めに重要なのですが、(1)に住所が入ります。ブルーノートは最初レキシントン・アヴェニューにあり、評判になると西63番街に移ります。それでレキシントン時代にプレスしていたレコードは、この部分が「West 63rdStreet,NYC」と変わり。前者を『レキシントン・ラベル』、後者を『ニューヨークラベル』と呼び分けをしています。印刷の書体も変わるので、書かれている綴りだけでは判定しにくいのですが。
(2)N.Y.C. このニューヨーク・シティの表記に、それぞれにドットがあったり無かったり。(3)はラベルにある溝。『溝あり』、『溝なし(普通はこちらの書き方はしないものですが、ブルーノートは溝のある期間が明確なので表記してある場合があります)』。『深溝』、『浅溝』と書いてある場合もあります。

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2011年12月9日金曜日

Across The Universe 2011 - THE BEATLES 来日45年 - 今年の J-POP ベストセレクション

サッカーJリーグのロアッソが、リーグ成績が良くなかったと熊本市長の幸山さん達に『来期取り戻す』と約束の挨拶をした。2011年には熊本市は政令指定都市になり。市役所は区役所と変わる。サッカー人気が盛り返せば、チームの覇気にも応援となるだろう。


そうした事との関わりもあるのか、一方でKKWINGで韓流ポップスのコンサート・イヴェントを行うようにしたいという動きもあるとか。今朝の熊日新聞で知った2つのニュースは、根っこが同じような気がします。

バス路線も増えるのですが、新しく区役所に昇格する施設との便宜を良くするためにと言うものだ。地区地区の新しい企画がこれから増えるのでしょうね。
夏にはアスペクタでカントリー・ゴールドが行われています。イヴェントとスポーツのために出来た場所ではあったものの、カントリーゴールドのイヴェントで荒れずに維持だけは出来ているらしい。ただ老朽化は懸念されています。たくさんの人を収容するスペースは求められては居るのでしょう。

Cover

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2011年12月6日火曜日

気ままにクラシック・ガイド ワーグナー作曲、歌劇《ローエングリン》第3幕への前奏曲 - http://amzn.to/vlR2Lb

この曲はローエングリンとエルザとが、結婚する第3幕の開幕の前に演奏される。今では結婚式の実用音楽になっている《婚礼の合唱》は、この曲が終わると直ちに歌われるのだが、そうした喜びの幕の上がる前奏の音楽だけあって、曲は明るく力強く爽快である。全合奏によって爆発的な歓喜を表すように始まるが、ホルンとトロンボーンで吹かれる主題はいかにもワーグナー的だ。

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ワーグナーの管弦楽曲集を聴く時の、まずは規範となる録音盤。クレンペラーとフィルハーモニア管弦楽団は、ワーグナーの前奏曲やオーケストラ・ピースで4枚のLPレコードを録音、発売して、これは大変なセールスを飾っています。録音期間はそれぞれ一年ほどのインターヴァルがあったのですが出来上がった音楽の水準は、すべての置いて完璧。セットにしたボックスセットも今でも評判が良い物です。

《第3幕への前奏曲》は、演奏時間3分とすっきりとまとめられています。前奏曲から《婚礼の合唱》へ切れ目無く音楽は進行するので、オーケストラで演奏する時は終わらせ方は様々、トスカニーニは全曲の終わりにつなげていますし、ホルスト・シュタインは《婚礼の合唱》の出だしも含めた1番長い演奏を聴かせます。

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2011年11月30日水曜日

11月28日、ピアノ協奏曲第5番《皇帝》初演 - 気ままにクラシック・エッセイ《運命交響曲》

1811年11月28日。そう、200年前の昨日は、ベートーヴェン:ピアノ協奏曲《皇帝》が初演された日でしたね。イントロはピアノが華やかなオクターヴのパッセージを聴かせて、オーケストラがそれに追従するという印象的なもので、十中八九、すぐに答えが分かってしまうと言うものでイントロ当てクイズには肩慣らしに良い。
Beethovendecca

月曜日のNHK-FM「気ままにクラシック」では同じベートーヴェンの「交響曲第5番ハ短調《運命》」がクイズになっていました。この《運命》。日本など極一部(と言っても広範だけど)の通称で、本来は名前は無い。だから正確には「交響曲第5番ハ短調」で良いのだけど、「交響曲第6番《田園》」と同じ日に初演されていて、《田園》が先に演奏されています。ベートーヴェンにとっては、その順番はどちらが先でも気にしてはいなかったのではないかな。
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《探偵アマデウスレコード名盤エッセイ》不滅の指揮者、不朽の名盤 - 11月30日は、ドイツの指揮者フルトヴェングラーの命日。

映画女優だとオードリー・ヘプヴァーン。生前の彼女のことは知らない、いつ死んだのかなんてのも実感は無いという若い映画ファンでも、チャーミングさでは屈指の女優さんだとは認識しているようですが、肝心の映画作品となると『ローマの休日』よりも『戦争と平和』らしい。何でもモノクロの映像にはリアル感を感じられないからだと言うことでした。確かに回想のシーンをモノクロにしたり、ガタピシとしたノイズを加えた映像演出が常套句となっている現代の映像手法。全編モノクロだと、冒頭から何かの回想シーンかと思い込んでみていることもあるのでしょうね。

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音楽も似ていて、「モノーラル録音は面白くない」という声が聞こえる。それでもフルトヴェングラーが死んで、最早50年とは言わない時間が経過している。それなのにCD化された戦争前後の録音が、今もって売れているのは『モノーラル録音は面白くない』というのではなさそうね。

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